2020年8月7日金曜日

パート2 言葉にならない。

県大会の話の続きです。

毎日悩みこむ日々を送ってきたことの発端はやはり、コロナ。
インターハイ、国体を奪っていったコロナです。

我々は8月和歌山開催のJOCにエントリーしておりました。
開催発表はちょうど学校も再開されたタイミングであり、学校も部活動も平時を取り戻し始めた頃合いで、目標を失った選手たちに、わずかな光が見えました。
当初は諦めていた選手も、練習を再開すると出場への思いが強くなっていきました。

結果に囚われずこれまで積み上げてきたものを全部出し尽くす。
そういう思いでやってきました。

しかし、またも感染者数の増加。
日を追うごとに悪くなる状況。。。
選手は参加したがっている。
これは間違いなくそうです。どう考えても出場したい。その気持ちは一番知っているつもりです。

苦しい時も楽しい時も知っているだけに、どうしても判断ができず毎日のニュース等で状況を見守ってきました。このことを考えない日は1日たりともありません。

自身が考えうる全てのリスクを伝えた上で保護者と相談してくるよう伝えてきました。
その結果、出場の意志を表明した選手も出場を見送った選手もおります。
どちらの判断も本当に勇気のいる決断であったと思います。

出場することが良いことであるとか、悪いことであるとか。
そういうことではないと思います。

世の中では色々なことが言われておりますし、正直何が正しいのかわからない。

このような状況が2週間近く続いていたのです。
出場か見送りか。見送りに傾きかけたその時に、ついに県からストップがかかりました。
学校として参加を見送ること。
この一言で決着してしまいました。
正直、ホッとした部分もありました。
最近の情勢からしてある程度覚悟していたことでもあります。
しかし、現実的に考えると今年で3度目の「無」でした。
選手には伝えましたが、何を喋ったのか覚えていないくらいまともな説明ができませんでした。

自分も無になってしまうという指導者として未熟さを感じずにはいられませんでした。




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