今年度初の県外遠征から無事帰ってきました。
今大会は2日連続でよく風が吹きタフなコンディションとなりました。
特に2日目は20ノット前後の風で3レース。
時期的にまだ寒くないとはいえ泣きのはいるレースでした。チーム津工業も村松、片岡、森川の3名は2日目R4で無念のリタイア。
こういったコンディションでリタイアしたとき選手の立場だったらどう感じるでしょうか?
強風で体力がなくなり、腕にも足にも力が入らなくなった状態です。おそらく人を相手にするスポーツでここまで体力を使い果たすことはないでしょう。
ヨット競技は全て自身で決断しなければいけません。しかし、いざレースとなるとなかなかその判断を自分でする。というのは難しいです。
何のために来たのか、周りでレースしている選手がいるのに自分だけ帰るのか。
しかし、他者からリタイアを促されると、どこかホッとしてしまう。リタイアする行為は正しい判断でしょう。ただ、帰り始めると徐々に悔しさがこみ上げてくるものです。
自分の無力さというか、何というか。
同級生や自分よりはるかに体格が小さい子が頑張っているのに、自分だけ逃げるのか。
スキルは絶対に必要で、スキルがないのにチャレンジするのはただの無謀です。それと同時に自分には無理。と決めて自身を信じられなくなっても悪循環。
レースの結果よりも何よりも精神力を試されるのが自然を相手にするヨットの特徴です。
今回の悔しさを今後の糧としてほしいと思います。
どんなに速い選手でもそういった悔しさは経験しているはずです。
自身にもあります。20年前の3月のことですが、明確に覚えています
一方、黒田の優勝や何とか全レース走りきった北方、阿部もよく頑張りました。
これは全員に言えることですが、来た時よりも明らかに成長しました。
ヨットも人間性も。来たときと帰るときの表情に変化を感じます。
高校生の吸収力には驚きます。あとは継続力でしょうか。
「あの日があったから今がある」と言える日が来るはずです。
私もあの日と比較したら、他のことは大抵何とかなる精神力を身につけました。
来週はダブルハンドです。
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